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以前付き合っていた彼女は、人にプレゼントする物を選ぶのに非常に優れた才能を持っていた。
彼女は誕生日にそのとき買ったばかりのラルフローレンのローファーに合うシューツリーをプレゼントしてくれた。
別れた今でも、そのローファーを履いて帰って来て、ブラシで埃を払い、シューツリーを入れる時に杉の爽やかな香りが感じられる。
その度に思う。自分が如何に自己中心的な人間なのかということを。
彼女の贈るプレゼントは本当に心がこもっていた。相手のことを考え思い、一つ一つの品物を吟味し、相手がそれを手にした時のことをよくよく想像していた。
僕はそこまでのことをしていただろうか?
もちろん努力はしている。しかし、しばしばその努力は忘れられ、進歩は象の歩みのように遅い。
そうして幾人かの友人——少なくとも僕はそう思っている——を失くしてきた。
こんな時、村上春樹の小説のスカした主人公なら、ウィスキーでも飲みながらハードボイルドな小説か哲学書でも読みながら眠るのだろう。



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