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シシリヤに行ってきました。
相変わらず美味くて安いね。
行ったそばからもう次いつ行くか考えている自分がいるw


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 生まれつき色盲の少年がいた。
 ある日少年は通りでスーツを着て足早に歩いていくビジネスマンに尋ねた。
「世界はどんな色をしているの?」
ビジネスマンは気忙しそうに答えた。
「世界?何色だって構わないよ。私は忙しいんだ。失礼する。」
そう言うとビジネスマンはあっという間に去っていった。

 次に少年は夜の街に立つ娼婦達に尋ねた。
「ねぇ、お姉さん。世界はどんな色をしているの?」
彼女達はクスクスと笑いながらこう答えた。
「世界はね、ピンクや黄色、綺麗な色に満ちているのよ。でも、みーんな作り物なの。坊やも大人になったら分かるわ。」
そう言うと、彼女達はまたクスクスと笑いながら去っていった。

 その次に少年は公園でダンボールにくるまって眠るホームレスに尋ねた。
「ねぇ、おじさん。世界はどんな色をしているの?」
ホームレスは目を細め遠くを見つめるとこう答えた。
「世界はね色に満ちていたんだよ。でもね、今はもう何もかも色あせてしまった。」
そういうと男は俯いて、少年がいくら問いかけてもそれ以上なにも答えなかった。

 最後に少年は、ゴミ捨て場に捨てられたロボットに尋ねた。
「ねぇ、一体世界はどんな色をしているの?」
ロボットはギギギ……と奇妙な軋みを立てるとこう答えた。
「私ニハ世界ハ眩シ過ギテヨク分カリマセン。ソレニ私ガ見テイル世界ト、アナタガ見テイル世界トデハ全ク違モノナノカモシレマセン。世界ハ何色ダッテイイノデス」

 その答えに満足した少年は、ロボットに礼を言って立ち去るといつもの住処に戻り、そして絵筆を取った。


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サリンジャーが亡くなった。
「ライ麦畑で捕まえて」は高校生だったオレに間違いなく大きな影響を与えた作品の一つだ。
世間の全てのインチキに対して腹を立て、悩むホールデンはオレにとってのヒーローだった。
ちょうど「風の歌を聴け」の英語版も読み終わったし、久しぶりに読もうかな。
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疲れでバラバラになりそうな心をかろうじて繋ぎ止め、今この日記をかいている。

どうしても、きちんと自分の中で文章に起こしたい話がある。
昨年から、もう三ヶ月以上もなんとか形にしようと気に掛け苦心してきた。
プロットもできているし、かなり荒めのラフドラフトまでは書いたのだが、どうしてもそこから先に進めない。
ここは一つ日記と言う体裁でその話を文章に起こしてみようと思う。
主観的な文章をもう一歩下がってほんの僅かでも今より客観視することができれば、この目論見は成功といえよう。


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   十月某日
 だらだらと夏の残滓が空から降り注ぐような生暑い天気から一変して、秋らしいつんと鼻の奥を麻痺させる冷たい空気が大気を支配していた。
 あいも変わらず僕は、全ての物事を呆れるほど簡単に放り出し、その全てを責任転嫁した。そしてそれを隠れ蓑にし、早寝早起きで健康な食生活を送りつつも、朝からニュースバラエティ番組を三本梯子するというような怠惰極まる生活を送っていた。
 健康――主にダイエットが目的だが――のために一ヶ月ほど前から筋トレも始めていた。始めたてのころはプッシュアップ十回で鈍く震えるだけだった筋肉も、今では多少の余裕を持って三倍ほどの回数をこなすだけになった。肩・胸周りが目に見えて膨れ上がり、鏡に向かうたびに少しづつ変化していく体に満足しつつも、脂肪がほとんだ落ちていないことの弊害によりトレーニングを始める前よりも一層手持ちの洋服たちがきつくなった。
 さすがにコレは本末転倒なので、一週間ほど前から二、三日に一回ほど走り始めるようになった。我が家が暮らすマンションは周囲を坂道に囲まれた高台に建っているため、まともなジョギングコースが存在しない。さらに走った距離を計算しやすいということもあって、目の前の小学校のグランドを走っている。走る時間は日によってさまざまだが、誰かに見られる気恥ずかしさあって、陽が落ちた後にしか走らないようにしていた。
 今日も軽い夕食を済ませて後、夜の十時ごろアディダスのジャージとニット帽に身を包み家を後にした。
 空には雲ひとつなく、新円の月がくっきりと浮かび上がっている。冬の始まりを告げるオリオン座が東の空に低く棍棒を振り上げている。空気はまるで月から張り巡らされた糸のように緊張感を――不自然すぎるほどの緊張感を持って周囲を不安にさせていた。「いつもより街路樹の影が濃い……?」なんとなくそんなことを思いながら通用門を通ってグラウンドに入っていく。まずはアップに三週。そのあと念入りにストレッチをして、アイポッドのスイッチを入れると走り始めた。
 鋭角なギターサウンドと黒人特有の滑らかさを持った高音の気持ちいいボーカルが流れ始めた。

   He said you're just as boring as everyone else.

 まるでオレのことみたいだな。自嘲的に笑いながら走り続ける。そう、昔は自分は人とは違うんだと思っていた。しかし、そうで無い事に気づいたときからオレは少しづつ自分自身を「変わっている」と演出するようになった。文学作品を読み漁り、アートに興味を持ち、音楽を掘り下げ始めた。アメリカに留学し、一度は挫折したけれども再挑戦した。でも、本当は凡庸で退屈でどうしようもなく怠惰な人間なんだ。自分を偽り他人に偽り、逃げて逃げてここまで来た。
 気がつくといつもよりもはるかに速いペースで走っていた。視界の隅を植え込みの、街路樹の、バスケットゴールの影がぬめるように流れていく。ぬめぬめとまるで別の生き物のように。
 ふいにそこら中から身を焦がすような視線が送られている感覚に襲われた。
 
   And you cannot hide or ever, ever escape
   And you cannot hide or ever put it away
   Something glorious is about to happen
   The reckoning

加速するドラム。鋭さを増すテレキャスター。繰り返される疑問。

   Why'd you have to get so hysterical?
   Why'd you have to get so hysterical?
   Why'd you have to get so hysterical?
   Why'd you have to get...

 それらに呼応するように僕が走るスピードは増し、呼吸はあれ、息苦しさに涙がこぼれ始める。視界を流れ去る影からはますます濃厚に生気が立ち込め、今や独りでに形を変え這い出して来た。

   So fucking useless?
 どうしてオレはこんなに役立たずなんだ。親の金を湯水のように使い役に立たないことばかり覚えた挙句、アメリカには戻れなくなる。申請のプロセス中なのをいいことに外出もせず日がな一日怠惰な生活を送り、母親とはつまらないことで諍いが起こり、お互いに傷つけあう。オレは初めて母親を突き飛ばしてしまった。そんなつもりじゃなかったのに……そんなつもりじゃ…………。
 焦燥感が分厚い壁のようにそびえ立ち、今にも押しつぶそうと後ろから襲ってくる。逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げられないのか。
 ふいに視界の隅を黒い塊が走り抜けた。その瞬間全身が凍りついた。さっきまであんなに荒れていた息もぴたりと止まり、心臓だけが骨の籠から逃げ出そうと必死で暴れていた。
 誰かがいる……視線のすぐ下。自分の足元に何かがいる……。ゆっくりと、気配を殺してヤツに悟られぬようにゆっくりと足元を覗き込む。しかしその願いをあざ笑うかのように黒い塊は、音もなくゆっくりとこちらの足元を覗き込んできた。
 オレは自分の影に怯えていたのだ。不自然に明るい月が全ての陰影をあまりにもくっきりと浮かび上がらせていたために、自分の影がまるで自分の影に見えなかった。途端にさっきまでの身を削るような焦燥感は消え去り、安堵からか思わず空を振り仰いだ。
 さっきまで半ば白い校舎に隠れていたオリオンは屋上から飛び上がり今にも牡牛に襲い掛かろうとしている。オリオンの左斜め下にはシリウスが眩しく瞬いている。 紅く、青く、規則的に輝くさまは何かしら人工物のようなものをイメージさせた。
 何かが引っかかる。不自然なものを感じる。星を人工物ように感じることがあるだろうか。そう思って目を凝らしてよく見ると、シリウスから黒い糸がぶら下がっている。その糸を湧き出ててきた「影」達がすべるように地上に向かって降りていく。
 シリウスからやってきた「宇宙猿(スペースモンキーズ)」は今や、世界にカタストロフを起こすために校舎の中を隙間なく狂気で満たし暴れまわり始めた。


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気がついたらほとんど書ききっちゃってた。
ラフドラフトということで。ほとんど文章を推敲せずに勢いだけで書きましたが大まかなストーリーはこういうことで。
後はもうちょっと冒頭に「僕」のシチュエーションを説明する文章を足したり、ところどころの言い回しや、シリウス、影、月なんかを印象付ける一文を挿入してもいいかな、と思っている。
終わり方については、この後僕はグラウンドを去りマンションに向かう途中で巡回中のパトカーに会う。そして名前を問われるが答えられなくなっている。というパターンも考えているが……

Wikipedia - 郊外(suburb)

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「往路」

 荒川沿いの道路を北上し、葛飾を超え埼玉に入っていく。このあたりまで来ると、高い建物は姿を消し一戸建てと低層建築のみが眼下を彼方の山の裾野まで埋めている。典型的なサバービア。
 サバービアという言葉自体にある種の悲しさというか、寂しさのようなものを感じる。どこまでも続く同じような町並み。街道沿いに時折見かける広い駐車場を持った大型店舗。どこに入っても大して味も値段も代わり映えしない定食屋。そんな光景がどこまでもどこまでも続く、そんなイメージがサバービアという言葉を見るたびにフラッシュバックする。


「復路」

 日が沈むやいなやすぐに淡い黄色をした丸い月がするすると引っ張られるように登ってくる。まるるでオリオンと蠍の関係のようだ。
 関東平野の外周を貫くように走る首都高の高架上からは視界を遮る高い建物は存在せず、まるで月だけが空の藍さから滲み出てきたかのようにぽっかりと虚空に浮かんでいる。都市の生活光が、すらりと目の届く限りすべての場所で灯っている。
 都市の夜景は嫌いだ。赤やオレンジといった都市独特の光線はたまらなく憂鬱な気分にして、自分が遥か遠くの世界まで来てしまったかのような錯覚を覚えさせる。
 しかし、今夜は違った。まるで星の位置から糸巻きで巻上げらたかのようにするすると登ってきた月の光が、夢幻のサバービアを現実のものへと還元した。そこには空気があり、水が流れ、人々の生活がある。現実の世界。そうだ、僕は帰ってきたんだ。鏡併せのような無限の世界から――


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昨日と引き続き今日も見事な、本当に見事な月だった。普段神奈川県にいると感じられない関東平野という元来発達してきたこの広大な平野に、遮るものなく降り注ぐ月光。街灯や車のテールランプすらも水々しく輝いていた。

昔から夜景、特に夜の高速道路の光景が嫌いだった。オレンジ色の常夜灯。黒々とした山。都市の息遣いすら聞こえてきそうな夜景。そんなこんながたまらなく憂鬱な気分にさせた。
ちなみにその次位に嫌いなのがNHKの「小さな旅」のテーマ曲。


昔からこの曲がかかるたびにあわててテレビのチャンネルを変えていた。
今でも苦手。むりやり郷愁にも似た切なさを揺り沸かされるような感覚が、大げさに言えばなんだかレイプされているような気分にさせられる。
まぁ、それだけ心を動かすということは名曲ということなのであろうけれど。



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